どれほど治療を重ねても、いっこうに変わらない。
痛くて寝られない(目がさめる)
座るのが辛くトイレも苦痛
体重をかけられないので歩行もままならない…。
こうした坐骨神経痛にお悩みの方は多くいらっしゃいます。
坐骨神経痛を抱える方に対して当院でまず何を行うか?
それは、その場で症状が軽くなるかもしれない簡単なチェックです。
方法はいくつかあるのですが、今回はその中から一つ紹介します。
この方法を用いることで、あなたの坐骨神経痛が生じる原因の一端を探ることも可能です。
さっそく確認していきましょう。
チェック前に、まずは安全確認
次のいずれかがあれば自己チェックは中止し、速やかに医療機関を受診しましょう。
会陰部のしびれや感覚低下
排尿・排便の異常
両脚の著しい脱力
発熱を伴う痛み、夜間増悪、外傷直後の痛み、がん既往+原因不明の体重減少

その場で試せる簡単セルフチェック
目的:股関節を「外に向ける・少し開く」姿勢で、殿部深層の張力を下げて症状が軽くなるかを見る。

①痛みのある側の足を、横に置いたイスなどの上に乗せる
②手で膝を軽く押し、足を後ろへ倒していく(このとき股関節が外ねじれの状態になる)
判定の目安
軽くなる:股関節の内旋優位や深殿部の張力関与の可能性がある。
変わらない:腰椎や仙腸関節、筋筋膜など別経路の関与が疑われる。
悪化する:このポジションは適さない。無理をせず別アプローチへ。
なぜこれで変わるのか
股関節の外旋・外転は、殿部深層の張力や坐骨神経への牽引ストレスを下げる場合がある。
この方法で痛みが和らぐ人は、股関節内旋・TFL優位の姿勢や動作が習慣化している可能性がある。

内股・ニーイン癖など

大腿筋膜張筋

いわゆる反り腰の人にも多い
殿部深層の張力が高まりやすい、と言える身体的特徴
・「巻き肩」や「内また」姿勢
・大腿筋膜張筋(太もも外側)や広背筋(わきの辺り)の過度な硬さ
・あぐらがかけない(または落ち着かない)
・かかとを床につけたまま下までしゃがめない
・寝る時に「カエル脚」(股関節を外へ開く)にすると痛みがやわらぐ
これらは股関節の内旋しやすさ、言い換えると、坐骨神経痛の起こりやすさとして捉えられます。
痛みの根本的解決には原因特定が不可欠
坐骨神経痛の治療において重要なのは、「原因を見つけること」です。やみくもなトレーニングやリハビリ、ブロック注射、手術などを行っても、的外れであれば改善は難しくなります。
また、偶然よくなっても、痛みのメカニズムや原因を本人が理解していなければ「再発を防ぐ手立て」がありません。
一方、原因と仕組みを理解することができれば、たとえ手術後に残ったしびれや手術を勧められたような痛みでも、適切なストレッチやエクササイズによって軽減させ、再発を予防することができます。


股関節の内ねじれのみならず、椎間・腰仙・仙腸・股・膝・脛腓関節、さらには上半身の筋骨格や重心位置との関わりなど、坐骨神経痛の背景には複数の要因が折り重なっています。
「原因を特定し、痛みのメカニズムに合ったアプローチを選ぶ」こうした手続きこそが、坐骨神経痛を根本から解決し、再発を防ぐ鍵となるのです。
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