【業界の闇】不要な腰の手術を避けるには【ヘルニア/狭窄症/すべり症】

腰痛

腰痛治療における「手術」

これは中々闇が深いです。

手術をしても改善しない腰痛患者があふれている理由
慢性的な腰痛のために整形外科を受診し、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断され、薬物治療や手術をしても一向に改善しないケースが多々ある。こうした事例について、石川県小松市で整形外科医院を開業する慢性腰痛の名医・加茂淳院長が「多くは誤診によるもの」と実例を交えて解説する。

整形外科で椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断され、薬物治療や手術をしても一向に改善しないケースが多々ある
石川県小松市で整形外科医院を開業する慢性腰痛の名医・加茂淳院長のもとには、全国から「何をやっても治らない腰痛患者」が殺到しているが、そこに至るまでの誤診率は、ほぼ100%。その多くは筋筋膜性疼痛症候群 つまり極度の「筋痛症」だという。
木原洋美「手術をしても改善しない腰痛患者があふれている理由」(ダイヤモンド・オンライン)

あなたがどれくらい「医師」を信じているかはわかりませんが、たとえ医師の勧めでも「それだけ」で手術に踏み切るのは危険と言わざるを得ません。

医師に勧められた手術の結果、症状が再発することは「多々ある」からです。

当院へお越しの方の中にも手術後に腰痛が再発した方手術を勧められていた方がおられます。

お客様の声(30代女性/ネイリスト/診断名:腰椎椎間板ヘルニア/写真は初来院時)術後半年で再発した腰痛・足の痺れは数回の施術・指導で消えた。確認できた所見と訴えられていた症状は「得体が知れない」かというと特段そんなことはなかった。そもそも「手術適応の症状」だったかすら疑わしい。実際に本人が拍子抜けするほどあっさり解決した。

通院終了から1年、当時の痛み•しびれなどなく過ごせていると報告に来て下さった。

お客様の声(30代男性/会社員/診断名:腰椎椎間板ヘルニア/写真は初来院時)寝るも歩くもままならず手術を勧められていた方。現在は薬も不要になりトレーニングやゴルフを再開されている。「勧められていた手術」は不要だったと言えるのではないでしょうか。

その手術は本当に必要か?受け手はフラットに、冷静に、見極める必要があるのです。

けれどいったいどうやって?手術が必要かを見極める?医師でもないのに?という気持ちもわかります。

が、そのような“医師信仰”を多くのひとが内面化していることも、本来は不要な手術を成立させてしまう(後述する“闇”を深める)一因であると私は考えます。

繰り返しますが、医師に勧められた手術の結果、症状が再発することはあります。腰の手術自体に異を唱える医師もいます。「手術後も残る症状」や「手術を勧められていた症状」が、手術せずに改善することもあります。

肩書き=能力、ではありません。先入観はいったん横へ置き、お付き合い頂ければと思います。

じつは、手術が必要なケースには兆候があり、しかもそれはある程度“手術前にわかる”のです。

今回はそんな手術すべきかどうかの「見極めチェックポイント」を紹介していきます。腰の手術を受けるべきか迷っている方に手術前に届けば幸いです。

手術すべき?見極めチェックポイント

手術前にわかる「手術が必要なケースにみられる兆候」は以下の通りです。

左列(特に赤い項目)に該当する場合、病院受診を勧めます。

器質的な病変や神経損傷が見つかるかもしれず「手術が必要な症状」の可能性があるからです。

逆に言えば、左列に非該当の場合は「手術不要な症状」「手術しても改善が見込めない症状」の可能性があります。

どういうことか、一つずつ見ていきましょう。

Q1.お風呂の後は‥?

筋肉はお風呂に入る(温める)とゆるみます。

よって「筋肉の緊張に起因する痛みやしびれ」は程度が軽くなることがあります。

他方で人体の構成要素には温めても変化しないものもあります。例えば「ヘルニア」です。

お風呂に入ると飛び出たヘルニアが引っ込むといったことは考えにくいです。

いくらカラダを温めても分離(疲労骨折)した腰椎がくっついたり、肥厚した黄色靭帯が薄くなったり、曲がった背骨が戻ったり、骨棘が消えたりもしません。

つまり「器質的変化・構造的変化」に起因する痛みやしびれは、温めても軽快しない、ということです。

また腰椎分離すべり症の場合は温めることで(筋肉がゆるむことで)症状が強くなる場合があります。

Q2.姿勢を変えると‥?

姿勢によってマシになったり強くなったりと「出方が変化する症状」には、筋肉や末梢神経(四肢の神経)が誘発因子として絡んでいる可能性があります。

一方、中枢神経=脳や脊髄の損傷に起因する症状は、損傷の程度にもよりますが、基本的に「波」がありません。

姿勢による変動がみられにくく、訴えとしては「24時間ずっと(しびれている)」というようなことが聞かれます。

Q3~6.神経症状は‥?

神経損傷の程度により、みられる兆候も、手術適応かどうかも大きく変わります。

以下を認める場合は、「手術適応」とされる場合が多いです。

・熱い/冷たい感覚の低下
・触った時の感覚(触覚)の低下
・(明らかな筋肉の萎縮を伴う)麻痺
・膀胱直腸障害

特に排尿障害(尿が出せない/勝手に出る)を認める場合は、手技や運動療法ではどうにもなりません。今すぐ病院受診しましょう。

脊髄損傷がある場合、排尿障害はほぼ(仙髄レベルの内の12%を除き)みられる-脊髄損傷における排尿障害の診療ガイドライン

Q7.ストレッチは‥?

ストレッチにより少しでも楽になるということは、「お風呂理論」と同様、その痛みやしびれには少なからず「筋肉の緊張」が絡んでいます。

Q8.つま先立ちは‥?

腰の神経は下半身の筋肉を支配します。そしてヘルニアも狭窄症もすべり症も好発部位は「腰」です。これらにより神経が損傷された場合(これも程度によりますが)つま先立ちが困難になります。その場合はこちらも今すぐ病院受診を勧めます。

あなたの原因は‥

繰り返しますが左列(特に赤い項目)に該当する場合、早急な病院受診を勧めます。器質的な病変や神経損傷が見つかるかもしれないからです。神経損傷は「時間勝負」でもあります。

そうでないなら、その痛みやしびれの原因はたとえ診断名がついていても、器質的病変由来の症状ではない(ヘルニアや狭窄症のせいではない)可能性が高いです。

その場合は運動療法が適応と言え「手術不要」

換言すると「手術をしても治らない」かもしれません。

原因がなんなのか?手術すべきかそうでないのか?は画像診断(CTやMRI)だけではわからないのです。

本来は上記のような兆候も含めて総合的に判断します。

必要なことは一人ひとり異なる

注意が必要なのは運動療法といっても、なんでもかんでもやれば良い訳ではない点です。

運動療法適応例の「原因」には多かれ少なかれ筋肉の緊張がそれに伴う「血行不良」が含まれます。

その「元」を辿ったとき、普段の何気ないカラダの使い方(姿勢や動作や呼吸の癖)は無視できません。

一言で「筋肉の緊張」「血行不良」といっても生じるメカニズムは様々あり

ある人は頭の位置の影響かもしれないし、またある人は歩き方のクセかもしれないし、寝る時の環境かもしれないし、仕事で繰り返す姿勢や動きかもしれないし、内科的な因子かもしれないし、精神的なストレスかもしれないし、過酷な労働環境それ自体かもしれません。

要は原因も改善に向けたアプローチも一人ひとり異なる、ということです。

何でもかんでもやればいい、腰が痛いなら腰を揉めばいい、わけではありません。

ですから、当然のことを敢えて言いますが、治療は「慎重に選ぶ」事が物凄く重要です。

さらに言えば「リハビリでも改善しないし、手術が必要なのかな‥」と考える前に「的外れな治療」を受けている可能性を考慮し、セカンド/サードオピニオンを受けることも大切です。

これはあくまで私の観測の範囲内(接してきた方々の経験)の話ですが、以下の流れで「不要な手術」は行われるかもしれません。

不要な手術への流れ
①精度の低い検査・問診 (原因がよくわからないまま)
②的外れな治療 (原因はそのまま)
③結果が出ない(原因が悪化)
④手術しますか?(術後も良くならない)

本来良くなる症状ではあるが、見方や機序が分からず、初期から一貫して良い結果が得られないまま時間が過ぎる

あるいは「その場しのぎ」と「ぶり返し」を繰り返し続ける

なかなか変わらないし、手術しますか?

術後も残る痛みに悩まされている方は少なくない

こういう話を何度も聞いてきました。

とはいえ明確な手術適応例でない限り、いきなり手術という選択は迫られないでしょう。可能性の話をされる程度だと思います。

それと3ヶ月〜半年程度のリハビリ等なんらかの治療の提案があるはずです。

この時期にしっかり「選ぶ」ことで悲劇は避けられます。

最もわかりやすい避けるべき治療は、ロクに話も聴かずに原因不明のまま進む治療です。

3時間待ちの3分診療、痛い所へのマッサージ、電気治療、いきなりの歩行訓練、湿布を貼って/薬をのんで/注射を打って様子をみましょう、などですが、これらは実質的になにもしていません

いや、もしかしたら、

医師は分かっていながら、あえて「なにもせずに」その時を待っているのかもしれません。

不要な手術が行われる“闇深き”背景

あまり考えたくはないですが「不要な手術」問題の背景にあるのは、ただの提供者側の「不勉強」「スキル不足」だけではないかもしれません。

なぜ外科医はそこまでして患者の体を「切りたがる」のか

児玉医院副院長児玉知之氏「理由は論文執筆のため、実績を作って出世するため。『こっちの手術法のほうが身体への負担が少なくていいですよ』と言われたら、患者さんは信じます。リスクをきちんと説明せずにメリットだけを大袈裟に伝える

医療法人社団八千代会理事長/整形外科医の寺尾友宏氏「人工関節は整形外科医の間で『ドル箱』と呼ばれるほど実入りがいい。入院費用も含めて300万円くらい売り上げが立つと言われています。リハビリより断然、手っ取り早く儲かる。しかし、人工関節にした直後は痛みが和らぎますが、術後1~2年で違和感を訴えられる患者さんも少なくありません

https://gendai.media/articles/-/66397?page=1&imp=0

本当は無駄だと知っている
そう語るのは、加茂整形外科医院院長の加茂淳氏だ。「椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、坐骨神経痛などの痛みは、手術をしても痛みがなくなることはありません」
治らないとわかっていながら、病院の金儲けのため、手術へと誘導をする医者もいる。

手術適応とは到底思えない症状になぜ手術をするのか?

術後も治らない痛みに悩まされる方がなぜ後を絶たたないのか?

疑問に思うこともありましたが「手術は実績/カネのためにする」という考え方を知り、そういう可能性もあるのか、と合点がいきました。病床を埋めることに躍起になる様な事か、と。

手術を受ける側からすればたまったものではないと思いますが、あなたの目の前にいる治療者は「患者が良くなるかどうかなどハナからどうでもいい」と考えている可能性がゼロではありません。

とはいえ流石にそれが業界のスタンダードだとも思いません。見聞きする限りはまっとうなお医者さんが多数だと思います。

が、一部そういうこともあると頭の片隅に置いておいて損はないとも思います。

そもそも医師は医学のプロですが、姿勢や動作分析のプロではありません。そこは管轄外です。その意味で痛みに対するアプローチの結果はセラピストの技術に依存する部分が大きいと思います。

実態としては、医師やセラピストの知識・スキルのアップデート不足を主因とし、制度上の欠陥や被術者の当事者意識不足なども相まって、結果的に「術後、再発する」ケースが散見されるのではないかと推察します。

ただいずれにせよ被術者にとって最も重要であろう結果が出ない治療はあるので、繰り返し強調しますが、治療は慎重に選ぶことが大切です。

当記事で引用していることも様々な事例もスマホひとつあれば調べられます。

また、仮に本当に「手術適応例」だった場合、手術をしたからといって痛みやしびれが解決するとも限らないことを理解しておくのも大切です。

手術対象となる脊椎などの器質的変化はあくまでも原因の一部に過ぎない可能性があります。

腰痛も坐骨神経痛も多因子な現象です。

これらが複雑に絡み合い腰痛は起こる。主に生理学、解剖学、運動学、精神医学の領域。手術で除けるのはその一部(腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版より)


症状の誘発因子として「姿勢」や「動きの癖」に起因する部分があり、術前➡︎術後でカラダの使い方が変わっていなければ、少なくともその“穴”はあきっぱなし、ということも考え得る「再発」ルートです。

結局どこに行くべき?保険VS自費

基準は簡単です。

あなたが「改善」を感じていれば(結果さえ出ていれば)どちらでもよいのです。

あなたが「生活上の変化」を感じられるアプローチ

10mと歩けない⇒買い物に行けるようになる
靴下が履けない⇒履けるようになる
痛みで寝られない⇒熟睡できるようになる

それをせいぜい数ヶ月〜半年程度、長くても1年程度続ければ、カラダも生活も変わります。

逆にいうと明確な変化が出ないあるいは何年も通ってる治療は、この先も変わらないと考えてよいでしょう。

お客様の声(30代男性/会社員/症状:背中・左肩痛、手の痺れ/診断名:頚椎椎間板ヘルニア)

保険診療を安かろう悪かろうとまでは言いませんが(“闇への入り口”ではあるかもしれませんが)

時間や期間や「できること」に制約がある点は考慮が必要です。

クリニックや整形外科に行く機会のある方は、よく周りをみて頂きたいのですが、だいたい、あなたもAさんもBさんもCさんも「同じこと」をしていないでしょうか

結果はおおかた「選ぶ段階」で決まります。

なので「選ぶ」意識が大切です。

誤解を恐れずハッキリ言えば「不要な手術」は術者と被術者の共犯関係によって成り立つ面もあるでしょう。

痛みに立ち向かうマインドセット

医療従事者や我々セラピストは「エビデンス」や「機能評価」、運動学や解剖学など「○○学」に固執する“きらい”があります。

もちろん客観的で定量的な評価も大切ですし、そこが担保されているからこそ結果が出る側面もあるでしょうが、

特に「痛み」の文脈において最も重視されるべきは「対象者がどう感じているか」です。術者のエゴではありません。

痛みは個人的で主観的なものだからこそ、あなたの痛みはあなたにしかわからないからこそ「あなたがどう感じるか」を重要な基準として据えましょう。そして術者と共有しましょう。

「あなたの感じ方」の認識に齟齬があるまま進めても、上手くいきません。

そういった意味でも「主体的に取り組む姿勢」がやはり重要です。

他責で受け身なスタンスでいる限りは、その場しのぎが限界です。

億劫がって自分の肉体の責任を放棄したら、やがて整形外科医のドル箱になるかもしれません。

カラダも脳も「能動的に」動かさないと恒常的な変化は出せません。淡々と粛々と主体的に向き合う。自分以外にそれはできません。

どこに行けばいいの?と迷う時はまずこの表で見分け

その上でよくリサーチし、一度受けてあなたが明確な変化を感じられるかを基準に選べば、おのずと「不要な手術」は避けられるでしょう。

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