猫のように歩けば力は抜け呼吸は深くなる

腰痛

生活音が大きい人は、身体の力みが強い。呼吸が浅く、肩凝りになり易い。腰や膝を痛め易い。何かと体調を崩し易い。

マグカップをテーブルに置く。ドアや棚を閉める。部屋の中を歩く。日常の動作ひとつひとつが忙しなく騒々しいと、自分も周りも休まらない。常にうっすら戦闘モード。そりゃ肩も凝るし腰も張る。定期的に攣るし時々ぎっくり腰にもなる。毎週マッサージに行ったって焼け石に水かもしれない。24時間の影響には流石に勝てない。

そばで寝ている赤ん坊を起こさないように、あるいは真横の鳩や猫が逃げないように、それこそ猫のようにそっと静かに動く。これはいわば動作のマインドフルネス。

足音や物音をできるだけ立てないよう、身体の動きや重心移動に気を配りながらゆったり動く。すると嫌でも呼吸や姿勢へ意識が向く。浅い呼吸が深くゆったりとしたリズムへ切り替わり、筋肉のこわばりもほぐれやすくなる。「今ここ」に集中することで、未来への不安や過去への後悔に振り回される時間が減り、心に落ち着きが生まれる。

静かに動く。物を丁寧に扱う。ただそれだけで自律神経のバランスをとる後押しになる。心身のリラックスやメンタルの安定をもたらしてくれる。特別な道具も準備も要らない刺激過多の時代のライフハック。

ただし慣れないうちは足腰に余計な負担がかかることもある。たとえば僕なら坐骨神経痛が強い人には勧めない。あくまでラクに、頑張らずに行う事が大前提。

緊張/不眠/呼吸苦に悩むあなたへ
「自律神経」は大抵の不調に関わります。 循環、呼吸、消化、体温、内分泌、排尿・生殖、感覚器官、免疫といった身体の重要な機能のほとんどを制御する神経だからです。 身体的ストレス、精神的ストレス、生活習慣、加齢など「乱れる原因」が誰...
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