腰痛や仙腸関節痛、あるいは坐骨神経痛(臀部やモモ裏やふくらはぎに走る痛み)を防ぐ上で「仙骨座り」を避けることは欠かせません。
なぜか?

仙骨座りは、仙腸関節そのものや周囲の筋肉・靭帯に負荷をかけ続けてしまうからです。
仙骨座り時の骨盤=仙骨カウンターニューテーション位=仙腸関節が不安定な状態/筋や靭帯への依存が増す状態(痛みにつながり得る状態)

仙骨の運動

また、仙骨カウンターニューテーション位では、坐骨神経走の“通り道”が物理的に狭くなります。


仙骨座りでは右の状態になりやすく坐骨神経の走行領域は確保されにくい(骨の状態としても筋肉の状態としても)。また腹部筋群の働きは得られにくく、お腹がたるみ、腹圧で背骨を支えられないなどの理由から腰も痛めやすい
坐骨神経痛を防ぐ上での一つの重要なポイントとして「骨盤腔内の坐骨神経走行領域の確保」が挙げられますが
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仙骨座りをしていると「腹腔の内臓が骨盤腔内の組織にのしかかるストレス」「臀筋への持続圧や骨盤底筋の短縮(お尻が硬くなる)」「寛骨と仙骨の物理的な接近」およびそれらに伴う「骨盤や下肢の鬱血」などの影響で、骨盤腔内の特に下口が狭小化し、坐骨神経へのあらゆるストレスが発生しやすい状況になってしまいます。

よく、坐骨神経痛に対するケア方法として「お尻を伸ばしましょう」「梨状筋をほぐしましょう」といった情報を見かけます。それらは坐骨神経へのストレスを緩和する目的でもあるのでしょう。
ですが、そもそもの「お尻を硬くする癖」が残っていたら、その努力はただのイタチごっこになってしまうでしょう。
なぜなら、お尻をほぐしても(伸ばしても)、体の癖が変わる訳ではないからです。
腰痛や坐骨神経痛を防ぐためには、“座り方”をはじめとする「習慣の抜本的改革」が欠かせません。
院にはリハビリや何らかの治療通いを続けてきた方がよく来られます。ヘルニアの手術を受けた方も少なくないです。
そういった方々にこれまで行ってきた内容をお聞きすると、単純にイタチごっこになっていたのだなと感じる場合が多いです。

僕の考え方や行うことは、至ってシンプルです。
壮絶な遠回りをされていたように見える方々の
“バケツの穴”を見つけ、塞ぎ、塞ぎ方をお伝えします。




すると、とても喜んで頂けます。
難しいことはしていません。
①どこにどういうストレスがかかっているか?
②そのストレスを減らすために何をして、何を避ければ良いか?
③どうすればそれを自分で再現できるか?
が分かれば済むことなのです。
それはたとえば「腰痛や仙腸関節痛や坐骨神経痛を防ぐ上で、仙骨座りを避けることは欠かせない」くらいのレベルで。
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