ももの外側が張る原因として「お腹の硬さ」が挙げられるのは意外かもしれません。けれども、座り過ぎて生じる「腹直筋の短縮硬化」や便秘や腹部膨満、内臓脂肪、さらにはストレスによる呼吸の乱れなどによって不随意かつ慢性的に腹圧が高まると、骨盤や腰椎が動きにくくなり、結果として大腿外側や腰に過度な負荷がかかり、“張り”は産まれるのです。
単に脚だけをマッサージしても根本的な改善が難しい背景には、こうした全身の連動が存在します。
そこで注目したいのが「横隔膜ほぐし」です。
肋骨の内側に指を当て、ゆっくり息を吐きながら横隔膜に触れていくと、固まった横隔膜がゆるみ、浅かった呼吸が徐々に深まります。(やり方↓)

ますだこうた@巣鴨|整体院晃福 (@kota_masuda115) on Threads
ももの外側がパンパンに張る理由の一つはお腹の硬さ。単なる腹直筋の短縮以外に便秘や腹部膨満や肥満(内臓脂肪)や呼吸器疾患による不随意・慢性的な腹圧上昇状態も含めた「感触としてのお腹の硬さ・張り」が腰や大腿外側を緊張させ、背骨の動きを制限し、張りや痛みを引き起こす。お腹の空間を保ち、呼吸や体幹筋作用で適切に腹圧をかけられる...
横隔膜が柔軟になれば、お腹まわりの緊張がゆるみ、骨盤や背骨が自然に動きやすくなります。さらに食習慣の見直し(過食・早食いの抑制、ガス抜きケアなど)や、姿勢改善によって腹圧を管理すれば、大腿外側の張りが軽減するだけでなく、腰痛予防や呼吸パフォーマンスの向上にもつながります。
要するに、ももの外側の痛みや張りを“脚だけの問題”と捉えるのではなく、「お腹(横隔膜)を含めた全身の連動」を意識することが肝要だということです。
脚や腰に症状があっても、その根はお腹にあり—この視点は腰痛や坐骨神経痛を改善する上でも必要になることが多くあります。太モモが硬い人、腰が痛い人のお腹に触れてみてください。カチカチです。
日頃の食べ過ぎや胸式呼吸を見直し、腹式呼吸を取り入れ、横隔膜やお腹をしなやかに保つ。そうした丁寧なセルフケアが、ももの外側の悩みを解消する近道かもしれません。