カラダの癖を正すのは、早ければ早いほど良いです。
なぜなら癖はそう簡単に変えられず、痛みの根本原因は往々にして「長年の癖」だからです。そしてなにより
カラダの癖を正せば、腰痛と無縁の人生を送れるからです。
痛みがひどくなったりシビレが出たりしてはじめて治療の必要性を感じる方は多いです。それが「向き合う動機」になるなら悪いことではないようにも思えます。
しかしながら当院で施術前に行う痛みの原因を検証する段(問診や理学的検査)において往々にして「癖」の話が出てきます。
検査時(姿勢や動きや呼吸などある特定の因子に対してアプローチを行い痛みやしびれの消失を感じて頂く際)、子どもの頃から/部活で/趣味で/仕事でこの姿勢や動きをしている(してきた)とか昔から呼吸が浅く熟睡できた経験がないとか
結果が顕在化したのが「いま」なだけで、その芽は長い時間をかけて育ってきたと思えるケースが殆どなのです。そしてその姿勢や動き方や呼吸を変えていく過程で症状も改善に向かって行くのです。
これは翻って痛み(結果)だけにフォーカスした治療(湿布/注射/マッサージ/手術)で問題が解決しない理由とも言えます。
原因=癖は一朝一夕のものではありません。
まれに痛みのない状態(違和感レベルの症状)で継続的な通院をされる方が居ます。「将来の不安を減らしたい」といった予防的観点からです。
彼ら彼女らの癖の修正は早く済みます(感覚的な話ですが)。理由は単に軽症だからだけではないはずで、癖の定着度自体が軽いから修正がスムーズという見方もできます。
逆に何十年来の違和感や痛みだと症状が重いだけでなく癖を変えるのも大変になり時間も労力も必要です。だからこそ治療も挫折しやすいでしょう。これまで10代から100歳代の軽〜重症例を診てきてそう感じます。
対症療法が根付いた日本はとにかく「変化球」「飛び道具」だらけでSNSも通販番組も笑える内容ばかりです。しかし人は誰しも面倒を嫌います。そこにつけ込まれ不毛な治療は展開されます。
癖づいた「腰を痛める動きや姿勢」を変えずにサプリメント、薬、サポーター、注射、手術などをして何かなりますか?それで治るほうが不自然です。
結局のところ急がば回れで基礎を作り直すのが根治への最短ルートになります。まどろっこしくて面倒な事を根気強く続け癖を正す。腰痛を「治す」とはそういうことです。
「腰痛と無縁の人生」を送るには、カラダの癖を正しましょう。
カラダの癖を正すのは、早ければ早いほど「ラク」です。